2015/09/18
(報告/インターン石飛)
9月10日(木)~12日(土)の3日間、青山学院女子短期大学にて、YOUPLIDを実施しました。YOUPLIDは多くの学生に国際協力を身近に感じてもらうために行っているプログラムです。青山学院女子短期大学と連携し、毎年夏に行っています。
プログラム中心は国際協力のプロジェクトの立案です。国際協力への理解をより深めることができる様々なアクティビティを行いながらグループで1つのプランを作り上げ、とても充実した活動となりました。
1日目は7月15日(水)の事前学習以来の顔合わせだったので、まずアイスブレイクとして自己紹介と好みによりグループで分かれる境界線ゲームを行いました。自己紹介では、「実は…」に続く参加者自身の意外な面や持っている力とYOUPLIDへの期待を全員で共有しました。境界線ゲームでは、互いに知らなかった好みや共通点が見つかり、打ち解けることができました。
次に、「おいしいチョコレートの真実」というACEのワークショップを行いました。参加者は自分自身と生産者の繋がりを実感し、カカオ産業の児童労働や貧困格差問題は身近に起きている問題であることを学びました。
そして、このアクティビティを受け、「なぜ学校に行けない子ども達がいるのか」という問いに対し、その原因を出し合うマインドマップを行いました。皆とても積極的で、様々な意見が飛び交いました。マインドマップで出た意見を参考に、その問いに対する問題分析を行い、グループごとに発表してもらいました。次に、ACEの近藤光さんからACEの活動や児童労働についてのお話を聞きました。1日目はチョコレートや児童労働をキーワードに様々な活動を行ったので、更に理解が深まりました。最後に、GLMi理事で元国連機関職員の杉原たみさんから「ようこそ、国際協力の世界へ」の話を聞き、国際協力の概要を学びました。
2日目は毎年恒例のブルカゲームで開始しました。続いて、セーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの中谷美南子さんから東日本大震災復興支援事業について話を聞きました。震災前と震災直後、震災後でどのような変化が起きたのか皆で話し合いました。震災から4年経過してもまだまだ様々な問題があり、風化させないと考えることはとても大切なことだと実感した活動となりました。
次に、1日目の問題分析から自分たちが最もアプローチしたい課題を決め、課題解決の道筋を立てる目的分析を行いました。午後からはUNHCRを訪問し、職員の方からUNHCRの活動や難民についての話を聞きました。質問をする学生も多く、ここでも積極性が見られました。更に、フェアトレードショップも訪問しました。また、エシカルブランドを経営しているシャハニ竹迫千晶さんからお話を聞き、身近にフェアトレードやエシカルがあるのだということを学びました。2日目は沢山のゲストかお話を聞き、様々な所へ訪問し、とても充実した活動となりました。
3日目は青山学院大学と同短期大学のインターン3人のプレゼンテーションから始まりました。インターン生は過去のYOUPLIDの参加者です。YOUPLIDをきっかけに、国際協力に触れる機会が増え、GLMiとの関わりも深まり、今の自分とYOUPLIDがどのような関わりをしているのかを伝えました。今年の参加者にも今後どのようにYOUPLIDが活きてくるのか期待しています。
次に、ゲストスピーカーのコンゴ出身のルケバナ・ウィリー・トコさんのお話を聞きました。それまで身近には感じていなかったコンゴや今までとは違う視点から見た支援の在り方について話をしていただきました。自分には何ができるのだろうかと支援についてもう一度考えさせられました。
その後、2日目の目的分析を基本にアクションプランを作成しました。グループで沢山話し合い、学校に行けない子ども達のために何ができるのか考えながら、プロジェクトを作っていきました。
3日目の締めくくりは完成したプロジェクトの発表です。親の教育への意識向上やストリートチルドレンに対してできること、また衛生面の改善など様々な視点から立案されたプロジェクトがあり、質問も沢山飛び交い、とても興味深い発表になりました。
参加者からは、「3日間とても内容が濃く、沢山のことを学ぶことができました」「新しい知識を沢山吸収することができた」「実際の活動を行っている人と会う機会があってよかった」「プロジェクト立案の実際の方法を知れて嬉しかった」などといった感想が寄せられました。
GLMiとしては、今回の3日間に留まらず、今後もYOUPLIDで学んだことを活かしていくことを願っています。積極性のある学生に恵まれ、とても濃い3日間となりました。