第12回国際協力塾セミナーのご報告
2017/03/09
ジーエルエム・インスティチュート(GLMi)は、2016年5月29日(日)に、JICA東京国際センターにて第12回国際協力塾セミナー「途上国での日本の技術の活かし方を考える~フィリピンから小規模農家向け農機レンタル事業の現地スタッフを迎えて~」を開催しました。当日は30名以上の方々にご来場いただき、熱く盛り上がりました。
第12回国際協力塾の概要
GLMiは、フィリピンにおいてARMLED(農業機械のマイクロ・レンタル事業)を2012年から実施しています。今回はフィリピンから2016年5月21日~30日にかけて、ARMLEDスタッフのための本邦研修を実施していました。そのため、本セミナーは来日中だったARMLEDスタッフと皆元理恵フィールド・マネージャーを中心に行われました。
1時間目
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ARMLED事業の概要
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2時間目
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ARMLED本邦研修の報告 |
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質疑応答 |
3時間目
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グループワーク |
終了後
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懇親会(JICF伊藤様によるコメント |
1・2時間目:ARMLED事業概要および本邦研修の報告
ARMLEDの軌跡についてGLMi相馬理事より説明し、ARMLEDの会計・事務担当のロマリーがARMLEDの事業概要について紹介しました。その後、オペレーション・マネージャーのアルヴィンが日本研修の活動報告を行いました。最後に、メカニックのエマーソンとマーケティング・オフィサーのエドワードが日本とフィリピンの農業の違いについて気付いたことを発表しました。日本人を前にして慣れないプレゼンにスタッフは緊張した面持ちでしたが、同農業機械に関する詳しい説明に本邦研修の成果を見て取れました。本邦研修の報告では、小規模農家や大規模農家、農機販売会社や農協などを通じて、様々な経験をしてきたことが分かりました。日本とフィリピンの農業を比較したプレゼンでは、機械やメンテナンス、マーケットや農民支援などの項目ごとに挙げられていました。特に農機やそのメンテナンスについて、フィリピンでは不足している面が多いことが分かり、改めてARMLEDの活動の重要さを認識しました。
本邦研修の報告の様子
3時間目:グループワーク
ワークショップでは、「本研修での経験をフィリピンに戻ってどう活かすことができるか」をテーマに参加者の方々とグループで話し合いました。各グループにスタッフが1名ずつ配置され、各スタッフの持つ課題について本人からヒアリングを行った後、帰国後にできる取り組みについてのアイデアを出し合いました。それぞれのアイデアの実現可能性などについて議論することで、スタッフの帰国後の具体的なビジョンを共に描きました。スタッフは参加者から種々のアイデアを提案されたことに感謝していました。各グループの発表では、英語で発表するグループもあるなど、熱心な様子が見受けられました。
懇親会
セミナー終了後には、スタッフを交えての懇親会が催されました。ご来場いただいたJICFの伊藤理事が、宮元事務局長からスタッフへのメッセージを代読してくださり、スタッフは感激している様子でした。また、同国際協力塾合宿の参加者をはじめ、過去にフィリピン・ヌエバ・ビスカヤ州を訪れた方々も参加してくださり、懐かしい再会もありました。
懇親会の様子
おわりに
今回のセミナーは海外からスピーカーをお迎えしたため、会場に英語が飛び交い、国際的な雰囲気の中で行うことが出来ました。ARMLEDの実像について、また、プロジェクトサイトであるヌエバ・ビスカヤの現実について、多くの方に知っていただくことに留まらず、実際にスタッフと話してアイデアを提供していただけたことは、現地と国際協力塾に関心のある方々をより密接につなぐ機会になりました。