2017/07/07
今年度は、23村、延べ510人の方がレンタルサービスを利用し、前年より6村、延べ117名増加しました。四輪トラクターの導入により、これまで耕すことが難しい土地であっても耕すことができるようになりました。
新たなサービスとして、収穫に係る人手不足や不安定な天候を背景として、ニーズの高いコンバイン・ハーベスター(穀物の収穫・脱穀・選別をする農業機械)のレンタルを開始しました。結果、手刈りと比べ収穫及び脱穀に係る時間をおよそ半分に短縮することができ、また小規模農民の支払う経費負担は、従来の脱穀機を利用する場合と比べ、半減しました。
オペレーターのリーダーを対象に、より効率的なレンタル・サービス提供のために研修を実施しました。
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円滑なコミュニケーション力習得のためにグループワークを行っている様子です。
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来年次より、ARMLEDはフィリピン人スタッフのみで運営されることになり、そのためにはスタッフの能力強化と行政との連携が不可欠です。現在、ARMLEDが事務所を置くバヨンボン町とは、農民支援のための提案等を通じて密なコミュニケーションを図っています。
5年次は38名を対象に稲作技術研修を実施しました。研修では、政府関係機関の講義、政府のサービスやモデル農業の紹介、農民の体験談の発表や交流会が行われました。作物保険では、5年次は新たに10人の方が加入しました。2016年10月の台風により被害を受けた方もいましたが、手続きを経て無事に保険金を受け取ることができました。
6年次はいよいよ最後の事業年次となります。今後、私たちの支援が離れた後も、現地のスタッフがレンタル事業を継続し、小規模農家の生産効率及び農業収入を向上させることのできる持続可能性の高い事業を目指し、現地スタッフ、オペレーターの能力の向上、及び生産効率が上がるような設備の導入、仕組み作りに注力していきます。6年次においては新規農機の購入によりハード面を充実させるとともに、農民と農機オペレーターの能力強化やARMLEDの組織力強化や行政と連携した支援などソフト面の支援も強化していく予定です。
2017年の事業計画や新規契約スタッフの雇用につき協議され、承認されました。
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北海道大学院在籍の学生をインターンとして受入れ、ARMLED事業に5日間参加しました。
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