海外で育むちから
日本国外において、現地のNGOや政府との連携しながら支援事業を行い、事業に関わる人の「ちから」を育み、地域社会が主体的に発展する環境づくりに貢献します。これまでフィリピン、ベトナム、ネパールで主に環境保全や農業に関わるプロジェクトを行ってきました。
また、世界の人々がちからを合わせて長期的かつ専門的に一緒に地球規模の課題を解決していくための人材を、現地で養成し還流させる事業を行っています。
ケニア:コミュニティベースの教育の質向上(CADVES)(2020年終了)
子どもたちの集合写真
ケニア南部のロイトクトクで、基礎教育の改善のためのプロジェクトを行っています。学校の運営に際して、データ分析の導入、母語教育の教材開発や不就学児への支援などを通じて、コミュニティ自らの力で質の良い教育の機会を拡大することを目標に活動をしています。
フィリピン:農業機械のマイクロ・レンタル(ARMLED)(2023年終了)
ARMLED認定農機操縦士が脱穀機を運転している様子
SILFORプロジェクトと同じくヌエバ・ビスカヤ州で、低地の稲作農家を対象に農機具の低利子レンタル事業を展開しています。これは、ビジネスとして持続的にサービスを提供しながら、農家の生産性向上とフィリピンにおけるコメ自給の促進を目指すソーシャルビジネスの試みです。
フィリピン:営農改善を通じた農業収入向上(I-FARM)(2017年終了)
研修に参加した農民との集合写真
ヌエバ・ビスカヤ州の低地で、小規模稲作農家を対象とした営農改善のプロジェクトを実施しています。ARMLEDプロジェクトを実施する中で、稲作農民が生計向上を実現するためには、農業収入の向上が不可欠であることがわかり、このプロジェクトを立ち上げました。
ネパール:環境調和型農業(2015年終了)
農場を視察する西山プロジェクト・マネージャー
首都カトマンズの南に位置するシンズリ郡の丘陵地域で、トマトやミカン、高地野菜など、土地に合った農産物栽培の支援を行っています。また、土壌の栄養状態の改善を目指した堆肥作りや、小規模灌漑の設置など、現地で持続的に農業を行うための環境整備を行っています。
フィリピン:有機・減農薬農業による生計向上(SILFOR)(2015年終了)
ファーマーズマーケットの様子
フィリピン、ルソン島中部のヌエバ・ビスカヤ州で、環境にやさしい農法で生産された有機・減農薬野菜を販売し、農民の生計向上を目指していました。「Vizcaya FRESH!」を通したファーマーズマーケットもフィリピン各地で開催し、環境・農民・消費者のみんなを有機野菜を通して幸せにするお手伝いをしていました。
ベトナム:少数民族のフードセキュリティーの改善(2011年終了)
子どもたちへの環境教育プログラムの様子
ベトナム中部のコンツム省では、様々な問題から少数民族の食糧自給が低い状態にありました。GLMiでは2007年7月から4年間、傾斜地での農業の技術支援、豚銀行、子どもたちへの環境教育を行い、生産性向上に役立つ農業技術を地域へ普及させました。
国際協力塾合宿/スタディ・プログラム
2013年度合宿で、インタビュー調査を行っている合宿生
毎年8月には、約2週間の合宿を現地で実施しています。2009年から行っているこの合宿では、参加者が自分たちでテーマを設定して調査を行います。笑いと涙と感動が盛りだくさんの合宿は、多くの参加者にとって国際協力の世界への第一歩となっています。また、合宿経験者同士のネットワークも年々広がっています。
フィールド・アシスタントの派遣
派遣したフィールドマネージャーが農民から話を聞いている様子
国際協力業界での活躍を目指す若手を対象に、途上国でのフィールド経験を提供しています。毎年1人~2人ずつ、GLMiが行うプロジェクトに入ってもらい、プロジェクト管理や現地での様々な交渉・調整業務を行う能力と共に、本人の専門性を伸ばし、国際協力分野で働くために必要なスキルを身に付けてもらいます。