2017/04/28
ロイトクトクでは、人口の約半数が貧困層(1日1.25ドル以下)で、不就学児童の割合もケニア全国平均を上回るなど、貧困率の高さと教育普及の遅れが喫緊の課題となっています。オルビリ小学校では、寮が無いことにより学力の低下に拍車が掛かっていることが分かりました。
同校の子どもたちはマサイ族です。遊牧を生業としている彼らは、乾季になると雨を求めて移動しなければならず、約半年、学校教育を離れてしまいます。元の場所に戻った後、復学はしますが、留年するなど、そのまま退学してしまうケースが少なくありません。現状を憂いた校長のセレンギアは、状況の打破に向けて寮の建設に着手しました。しかし、建物、電気、水道まではどうにか整えましたが、ベッドの購入までは予算の問題から手が届きませんでした。GLMiは、セレンギアに賛同し、ベッド購入と寮の運営開始を支援するプロジェクトを立ち上げました。
2017年3月後半、ついに子どもたちが入寮を始めました。寮の様子はベッド設置前のガランとした風景から一変。子どもたちが彩りを加え、寝るためだけでなく、交流や憩いの場にもなっています。
子どもたちは寮に住めることを非常に喜んでおり、「友達と住めて楽しい」、「勉強に集中出来て嬉しい」など、多くの喜びの声が聞こえてきました。
入寮に合わせてセレンギア校長が「お礼の会」を開いてくれました。村のリーダーや親たちから、支援に対するお礼の言葉が寄せられ、「GLMiの献身に本当に感謝しています。日本の皆さんにもこの気持ちを届けてほしい」との言葉を預かりました。GLMiからは「今回の支援は子どもたちの未来、ケニアの発展への投資です。継続・発展させて多くの支援者の気持ちに応えてください。」と伝えました。GLMiは、今後も運営状況や子どもたちの変化をフォローアップします。
より詳しい研修の内容は、
Ready forのページからご覧いただけます。